公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

国債依存度とお任せ民主主義

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日本の国債依存度は先進国の中ではダントツに高い。
日本国債は国内保有率が高いからリスクは低いとよく聞くが、結局は国債も国民の負担であるからに、国債は税負担を軽減しているかに見せ掛けているに過ぎない。
税収に見合わない巨大な国家予算。
見かけの負担が軽いから、政治行政が他人事で、チェックが甘くなる。
少ない予算を無駄なく使う、という意欲をまるで感じない。
強者の論理で経済弱者(国)を搾取し、無駄遣いで経済を回している。
国債依存度とお任せ民主主義(無責任体質)は相関しているに違いない。
 
財政が破綻しないようにすることは当然ですが、破綻するしないにかかわらず、現状でも世界有数の多額の国家予算を消化しながら、これ以上の国家予算規模を求めることは、あまりにも利己的、贅沢だと思う次第です。
政府の負債は国民の負債ではない、という感覚は理解できません。民主主義国家であるからに、政府は国民の政府であって、政府は国民の負託なくして存続できないし、政府の在り方に対して国民には責任がある、と私は思います。
 
利己的というのは、これ以上の国家予算規模を求める日本国民は、ということです。国債発行に頼らず、税収に見合った予算で、その使い方を工夫するべきだと思います。
が、日本の一般庶民の生活は、惨状というほどに過酷でしょうか?
先進国の中では平均年収が低くとも、圧倒多数のその他の国々と比べれば十分に恵まれていると思います。少なくとも大部分の日本国民は、贅沢はできなくとも、日々の生活に困ってはいないのではないでしょうか。