国立第二小改築事業実施設計の瑕疵
国立第二小学校改築事業に設置予定の巨大な階層スロープは、火災発生時には防火スクリーンシャッターによって四方が囲われ竪穴区画となる。進入口も塞がれる。メーカーサイトには「災害弱者にやさしい」とあり、画像検索すると車椅子でも進入可能とされている。
しかし、どう見ても、手も不自由な電動車椅子利用者は進入できそうにない。
ある市議から、障がい当事者はいざという時には取り残されるのではないかと常に不安を抱えている、と教えていただいた。だから階層スロープは必要だと。
そうした気持ちは理解できる。そして、それは唯一の現実的な必要性でもある。にもかかわらず、現在の実施設計はそこで求められている機能を実現できていないのである。
