公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

インクルーシブ教育に階段は必要か?

障がいの有無に関わらず共に利用可能なスロープやエレベーターはインクルージョンな設備だが、車椅子用の昇降装置のない階段は車椅子利用者が利用することのできないエクスクルージョン(排除)な設備と言える。車椅子用の昇降装置のある階段はインテグレーションな設備なのだろう。
すなわち、階段はインクルージョンな設備ではない。
国立第二小の改築設計は「インクルージョン」や「フルインクルーシブ教育」を理念に掲げ、それを巨大階層スロープ設置の目的としているが、その一方で階段も併設している。
階段があるのであれば、階段より約六倍も長いスロープを健常者が日常的に利用するわけがない。
本当にインクルーシブ教育をするための学校を作りたいのであれば、全てをインクルージョンな設備とするべきではないのか?すなわち、階段はない方がいいのではないか?不便だとは思うが、教育のための敢えて必要な不便であるのならば納得がいく。

(ただし、非常階段は必要になる。)

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