公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

言葉先行を認めるスローガンを根拠とする国立市の公共事業の杜撰さ

国立市教育委員会は、国立第二小学校改築事業の巨大な階層スロープの第一義的な目的は、フルインクルーシブ教育のためだ、と説明している。
一方、昨年8月31日の本会議答弁で国立市の教育長は「フルインクルーシブという理念を推進するに当たって、これは国立におけるフルインクルーシブって何なんだろうというのを、実は教育指導支援課のほうで今年は検討しようと思っています。フルインクルーシブがすごく言葉として先行してしまってはいるんですけれども、国立におけるフルインクルーシブ教育って何なのという部分がもうちょっと具体化、客観化できるようなものが必要だろうということで教育委員会としては検討していきたいと思っています。」と答弁している。
言葉が先行し、概念すら定まらず、どんな教育を目指すのか具体化してもいないのに、そのために必要な施設をどうやって検討することができるのか。
そんな概念を根拠にしたところで何の説明にもなっていない!