公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

利己的でしかない日本の難民政策

生まれた国に縛られる国籍制度。
厳然たる不平等。
不平等は争いを生む。
他人の不幸をよそに恵まれた立場に胡坐を掻いていれば、恵まれない立場からの反感を買うのは当然。
 
難民の受け入れはお互い様。
受け入れていなければ、逆にこちらが受け入れてもらいたい時に受け入れてもらえなくとも因果応報。
 
恵まれた立場には、恵まれた立場なりの役割がある。
それは、相手のためでもあり、自分のためでもある。
助け合いの精神がなければ世界の平和はどんどん崩れゆく。
 
難民を受け入れるということは、少なからずその出身国に対する干渉となる。
難民が増えるのは困るから、出身国に対し改善を求めなければならない。
難民を強制送還するのは、その国の問題を容認もしくは存在を否定することに他ならない。
身の危険があるのに強制送還するのであれば人道に反する。
 
日本の難民受け入れが少ないのは、国際社会に対し、「平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努め」ず、名誉ある地位を占めていないことの証左である。