公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

平和

新しい国連の創設を

常任理事国制度などという不平等な既得権を廃止しない限り、国連の大義は発揮できない。 しかし、当の常任理事国が利己的に既得権を濫用しているのだから、世界全体のために自ら既得権を放棄するようなことは全く期待できない。 ならば、できない国連改革を…

逃げる勇気

各々に、命を賭してでも守らなければならないものがある、ものではある。 しかし、国民が国のために武器を取って戦う、などと言うのは悲劇でしかない。 国が侵略されたら、死なないようにできるだけ逃げるべきだし、安全に逃げられるように国民を守るのが国…

見て見ぬフリが増長させた悪魔

各々のナショナリズムが生んだ憎悪の歴史があるには違いない。 ウクライナに限ったことではなく、世界各地で国家権力による人権弾圧や虐殺が繰り返されてきた。 内政干渉だとか、経済合理性だとか、拒否権だとかで、国家犯罪が見過ごされてきた。 国家の名の…

ウクライナ侵略の元を絶て!

本当にプーチンが独裁者で、プーチンがウクライナ侵略を首謀しているのであれば、なぜプーチンを狙い撃ちしないのだろうか? ロシアが国家として機能していないのであれば、国家対国家の戦争とは言えず、国家を用いた個人の犯罪にすぎない。 大量殺戮を制止…

日本国憲法的紛争解決法

橋下徹氏 ウクライナ人に国外退避のすすめ「祖国防衛のために命を落とす一択は違うと思う」 | 東スポWeb 日本国憲法9条(戦争の放棄、戦力の不保持、交戦権の否認)を国是とする日本の弁護士としては、至極真っ当な意見ではある。 他国からの侵略に対し、被…

世界は不条理に満ちている

理性ある相手に対しては、非暴力不服従こそが最良の武器である。 理性なき相手は、相手にせず逃げるのが賢明である。 しかし、そもそも、独裁を生むような民主主義が機能していない国の主権は剥奪し、独裁者の犯罪行為は国際法で裁くような枠組みが必要なの…

ロシア国民はプーチンと言う存在に責任を持て

ロシアは、ウクライナにおける殺戮行為・国家犯罪を直ちに止めろ!ロシア国民全体の責任として、戦争犯罪人たるプーチンを弾劾し、投獄せよ! Россия должна немедленно прекратить убийства и национальные преступления против Украины! Объявить импичмен…

国民総動員の悲劇

ウクライナ大統領は国民総動員令を出した。 希望する国民には武器を支給するとも言っている。 正気の沙汰ではない。 国民の命を守るのが国の役目なのであって、国民の命を盾にしてはならない。 命を投げ出してはならない。 徹底抗戦などするべきではない。 …

戦争首謀者の欺瞞

戦争首謀者は、往々にして自衛戦争を装う自衛であることは正当化にはならない国際法において、他国における軍事力の行使を禁止し、違法化するべきだ

強者欲の利己主義

軍事にしても、経済にしても、強者でいなければ安心できない、満足できない、などというのは、利己主義でしかない世界の大多数の人々は、強者でなくとも、尊厳を持って生きている力の張り合いに執着して殺し合うほど愚かなものはない

地球市民

我々は、日本国民である以前に地球市民であることを忘れてはならない 目先の利己に囚われ、自国のことのみに専念して、他国を無視してはならない 自国第一主義の行き着く先にあるのは戦争に他ならない

戦力の不保持を国際標準に

国家単位であっても暴走することがある。 民主主義が平和のために機能し続けるとは限らない。 自衛のためであろうが、何のためであろうが、武力が存在する限り、悪用される恐れは尽きない。 自衛を目的にした軍拡競争にもキリがない。 国の軍隊であっても、…

開発独裁に加担してきた日本のODA

国家を私物化し、軍や警察を使って恐怖政治を敷き、国民を隷属させ、人間としての尊厳を踏み躙っている独裁国家は少なくない日本のODAが開発独裁と結託している面は多分にある日本は、憲法理念とは裏腹に、むしろ開発独裁と同質で、独裁国家との親和性が高い…

反恐怖政治・民主化運動は日本の国是

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除…

ミャンマー人道危機に対する日本の責任

日本のODAが開発独裁の後ろ盾になっている。 ミャンマー国軍とのパイプというのは、開発利権に係わる関係に他ならない。 日本政府は、ミャンマーの人道危機に対し、大いなる責任がある。 ミャンマー国軍は、「人類の良心に深く衝撃を与える」ような数々の残…

軍事と民間の線引き

www.daily.co.jp 軍事研究は機密情報となるのであるから、学問研究の自由はない。 一方、学術研究の成果をどう利用するかは利用する側の問題である。 条件なしで助成するだけというのであれば(それが徹底できるのであれば)いいが、そもそも、憲法で軍事を…

メディアが生む世界の表と裏

毎年8月は、先の戦争(主に太平洋戦争)を振り返り、不戦の誓いを立てる月となっている。戦争の悲劇、悲惨さ、残酷さを、語り継ぎ、検証するために、記録映像が流され、体験談を聞く機会も多い。しかし、果たして本当に、それが反戦平和に繋がっているだろう…

「戦争の惨禍を二度と繰り返さない」の欺瞞

「戦争の惨禍を二度と繰り返さない」というのは、当事者にならない、というだけの意味か?本当に戦争の惨禍を繰り返してはならないとの信念があるのなら、自国のことのみならず、他国で起きている戦争の惨禍も見て見ぬフリすることはできやしまい。他国で起…

日本の戦後補償の不可解

gendai.ismedia.jp 日本の国民への戦後補償である戦傷病者戦没者遺族等援護法は1937年以降が対象となっている。それ以前の戦争は対象になっていない。なぜ、1937年以降の戦争だけが特別扱いされているのだろう?そして、1938年以降は国家総動員体制であった…

世界を裏切る日本の核兵器禁止条約不参加

日本の本気が問われている。 日本はさんざん、唯一の被爆国として、被爆体験を語り継ぎ、核廃絶を国際社会に訴えてきた。 本来であれば、核兵器禁止条約(*1)をどこの国よりも主導していてもおかしくない。 日本国民の多数はそれを望んでいる(*2)。 …