公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

辻堂市民センター改築事務費補正の不可解

 議案第111号「平成29年度藤沢市一般会計補正予算(第7号)」の内、辻堂市民センター改築事業費について質問します。
 とりわけ改築設計委託費の補正は、基本設計期間が延長されたことに伴う追加費用について昨年6月の定例会で計上された補正予算をさらに減額補正するものですが、昨年6月時点の本会議質疑で確認していたのは、補正額750万円は「10回程度の建設検討委員会及び延長の間の2回程度の住民説明会の資料作成、出席等に要する経費として約594万円と、設計変更を見据えた設計料約156万円」の合計額であるとのことでした。
2017年6月7日 本会議議案質疑 辻堂市民センター改築事業費補正予算
2017年6月9日 本会議討論 平成29年度藤沢市一般会計補正予算(第1号)
 一方、延長しなくてはならなくなった時点で、もともと基本設計期間に予定されていた2回の委託受注者が出席することになっていた住民説明会は一度も開催されていませんでした。そして、基本設計の納品検査が行われている現時点までに委託受注者が出席して開催された住民説明会は2回のみです。すなわち、これまでに予算計上された基本設計期間中の合計4回分の住民説明会は2回しか実施されていないのです。
 今回の補正予算で、改築設計委託に関しては44万4千円の減額補正となっていますが、当初予算と昨年6月の補正予算で予定されていた業務の内、何が追加され、何が削られたのか、内訳について説明ください。
≪回答≫(市民自治部 井出市民自治部長)
 酒井議員の議案第111号に対するご質問にお答えいたします。
 辻堂市民センター改築事業費の補正内容についてでございますが、総額で1498万9千円を減額補正するとともに改築設計委託に係る継続費の年割額を変更するものでございます。
内訳につきましては、1点目として、構造計算適合性判定手数料を当初予算で25万円計上しておりましたが、基本設計期間の延長により実施設計がずれ込んだため、平成29年度は執行しなかったものでございます。
 2点目として家屋事前調査委託につきましては、対象とするすべての家屋を調査することとして当初予算に計上いたしましたが、調査を希望しない家屋があったため、1429万5千円の残が発生したものでございます。
 3点目として改築設計委託につきましては、平成29年度6月補正予算にて、基本設計期間の延長の間の10回程度の建設検討委員会及び2回程度の地区全体への説明会の資料作成並びに出席等に要する経費、設計変更を見据えた設計料として計上し、この間、建設検討委員会につきましては13回開催し、地区全体への説明会も1回開催してまいりました。
 これに伴う会議出席や資料作成に伴う直接人件費に係る人(にん)工(く)数の減などにより、総額として44万4千円を執行残として減額補正し、合わせて継続費を変更するものでございます。