公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

2018-01-01から1年間の記事一覧

杜撰なJアラート放送訓練

・Jアラートの市民周知を主目的としながら来庁者が訓練の対象になっていない矛盾。・本庁舎では、館内放送に防災無線が接続しておらず、各部総務課に設置されている防災ラジオからのみの放送となり、総務課のない一階フロアなどでは全く訓練に気が付かず。・…

利用者市民を危険に曝す藤沢市の新庁舎管理体制

新庁舎の供用開始から2か月以上。防火管理者を届けていなかったこと、消防計画を策定していないことは消防法違反に違いありません。 消防法を知らずとも、新しい建物を供用するに際して、利用者の安全を確保するのは施設管理者の義務であることは当たり前過…

時代錯誤の特権的待遇

1.5人フルタイム年間約348万4千円 主要業務:議員控室7室と議会事務局のポット湯交換1日3回、使用した茶器の洗浄 *給湯室には熱湯栓あり。 https://docs.google.com/viewer… 市「多くの方が来客される議会フロアにおきまして、接客がスムーズになるた…

審議会等報酬の費用対効果

・審議会の日額報酬は1万円前後・平成30年度予算総額は約9300万円・報酬有審議会は88、委員総数のべ974人、実人数793人 ・基本的に兼務は2機関まで・32人が3機関以上兼務、平均年間報酬約37万円、最高兼務者は5機関、約185万円藤沢市非常勤職員の報酬等に関…

藤沢市の事例にみる総合評価入札方式の問題点

・地方自治法施行令にて「学識経験者の意見聴取会」で公正さを担保・労働会館等建設工事は工夫の余地が少ない「簡易型」で申請・入札後の意見聴取会は開催なし・「入札業者の本社食堂での藤沢産フェア」といった事業範囲を明らかに超えた提案を含む契約は地…

藤沢市職員給与引き上げ議案に反対!

議案第91号「藤沢市一般職員の給与に関する条例等の一部改正について」市民派クラブの討論をします。 本議案は平成29年度の人事院勧告に倣って職員給与を引き上げるのと、通勤における自転車利用を促進するための政策的加算の増額とが混在した条例改正とな…

辻堂市民センター改築事務費補正の不可解

議案第111号「平成29年度藤沢市一般会計補正予算(第7号)」の内、辻堂市民センター改築事業費について質問します。 とりわけ改築設計委託費の補正は、基本設計期間が延長されたことに伴う追加費用について昨年6月の定例会で計上された補正予算をさら…

要配慮個人情報

議案第88号について質問します。http://shigikai.city.fujisawa.kanagawa.jp/…/Gk1446_gian1802… 本議案は『藤沢市個人情報の保護に関する条例』の一部を改正するための議案で、https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/…/reiki_honbun/g207RG…その中に、同…

自転車加算100円増額の妥当性

議案第91号「藤沢市一般職員の給与に関する条例等の一部改正について」質問します。本議案の「藤沢市一般職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例」は、おおむね人事院勧告をその根拠としているところ、第2条と第6条の通勤手当に関する自転車加算の…

市民を代理している自覚があるのか?

本日の議会運営委員会で、この2月定例議会からタブレット端末を全議員に導入するにあたって、議員が発言時に配布する資料の扱いについて議論がありました。 「そもそも議員が持ち込む資料を全議員で共有することに疑問」「その場で見れればよくて配布資料は…

公立学校制服は問題だらけ

論点①偏った男女観 スカートとズボンでは機能性や安全性に明らかな差があります。なぜそれほどまでして女子にスカートを履かせたいのでしょうか?なぜ男女ともにズボンにしないのでしょうか?性的マイノリティーにはとりわけ息苦しい環境を強いています。元…

ブランド制服に垣間見える権威主義教育

同校にしか通えない生徒もいるだろう。成長期で買い替えも生じるから、あまりに保護者に与える経済的負担が大きい。憲法第26条第2項「義務教育は、これを無償とする」公立校で、教育目的のためにブランド(権威主義)制服が必要だと言うのなら、自治体が貸与…

市職員の服装規定の不合理

職員の服装規定論点①ネクタイ信仰と男女差別藤沢市は公務にふさわしいとして男性職員にのみネクタイ着用を規定している。一方で女性職員はジャケットすら着用せずにラフな格好が罷り通っている。ネクタイを締めない開襟の女性職員は公務にふさわしくのないだ…

津波防災の混乱と矛盾 “津波避難ビル”

基本設計が大詰めを迎えている辻堂市民センターの再整備事業では様々な疑義が表出しています。昨年の藤沢市議会9月定例会では移転先予定地の周辺住民を欺いたアンケートについて取り上げましたが、昨年12月定例会では同施設再整備の重要コンセプトの一つ、防…

Jアラート放送訓練で分かったこと

・今回は内閣官房や消防庁からの伝達過程はなく各自治体が放送したのみ・藤沢市本庁舎内には防災無線がなく各部の総務課にある防災ラジオからのみ流れた・本庁舎1階フロアには総務課がないため誰も放送に気が付かなかった・具体の行動計画がないため戸惑い…

総合評価入札方式で問われる発注者の倫理

本日、藤沢市都心部再生・公共施設再整備特別委員会に委員として出席しました。 労働会館の建て替えは総合評価競争入札を採用していますが、落札業者(鹿島建設)が評価項目「藤沢市に対する貢献度」で提案した本社社員食堂での藤沢産農産物の利用を実施した…

選挙は民主主義の大前提

議会の開催や、解散選挙、住民投票、国民投票を、費用が掛かるから反対だという論調は、民主主義を蔑ろにしている。民主主義には当然手間も金も掛かる。それは、民意を反映するための必要経費である。ただし、十分な情報提供、十分な議論が担保されなければ…

議会は民意を反映しているか?

昨年の核兵器禁止条約の国連採択は、人類の良識が結実した大きな出来事でした。反面、戦争を放棄し、戦力の不保持を国是とする日本が、一向に加盟の動きとならないことは情けない限りです。しかし、そうした政府の方針に抗議する市民の請願を藤沢市議会でも…