公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

国立市

国立市選挙管理委員会の機能不全

本日の国立市選挙管理委員会の定例会議は会議時間約9分。 事務局説明のみで、司会進行以外の委員発言は皆無。 議会陳情の報告はタイトル読み上げと資料配布のみ。 傍聴者は小川市議と私だけ。 まるで会議の体をなしていないし、不適切事務の責任が問われて…

国立市の審議会公開原則の欺瞞

「国立市附属機関等の設置及び運営に関する要綱」には「会議を開催するに当たっては、開催日程、開催場所及び公開の可否等の情報を、市ホームページ等により事前に市民に周知するよう努めること。」とあるが、ほとんどの審議会が開催予定をホームページに載…

国立市選管の会議公開の欺瞞

国立市役所の公告用掲示板 国立市選挙管理委員会の会議は公開原則となっていると選管事務局は言う。しかし、会議日程は市役所の敷地の片隅の掲示板に告示しているのみで、公開していないに等しい。 公開していると言いながら実質的には公開していないのはお…

投票箱の鍵の扱い方に関する都内26市選管への聞き取り結果

drive.google.com 都内26市すべての選管に電話で聞いたところ、国立市選管の異常さが浮き彫りになった。(もし各市の実態と乖離している場合はご指摘ください。) 当たり前のことではあるが、投票箱が開票前に開披されないように、どこの選管でも鍵は厳重に…

国立市政の内部統制欠如

2017年の地自法の改正(2020年施行)で、内部統制の導入は、都道府県と指定都市は義務付けられ、それ以外も努力義務となっている。 地方公共団体における内部統制制度の導入・実施ガイドライン(総務省) しかし、敢えて義務付けられるまでもなく、内部統制…

不可解な即決契約議案の審議(2022年12月1日国立市議会本会議)

youtu.be 12月1日の国立市議会本会議、矢川プラスの備品買入契約議案は、その日の内に上程、質疑、討論、採決する即決議案でしたが、たまたま傍聴したところ、かなり違和感がありました。 契約議案なのに、契約内容を確認する質疑はほぼなく、プロポーザル選…

問われる国立市議会の問題解決力

昨日、国立市議会の会派代表者会議にて、委員会の会議録検索についても議題となっていたが、まるで本気度を感じなかった。(全会一致で採択された陳情)過去15年分を議会ホームページ上の検索システムに入れるには約400万円掛かるとの試算が事務局から示され…

委員会会議録ネット公開の改善を求める陳情を全会一致で採択

国立市議会2022年12月定例会本会議陳情27号採択(委員会会議録ネット検索不備改善) youtu.be 国立市民は、議会の会議録検索の対象に委員会が入っていないために、市政や議会の情報を得ることに相当な困難を強いられている。 当初、議会事務局を通じて改善を…

選管不正における第三者委員会の設置事例

下記は選管の「不正があった」事例ですが、国立市の場合は「不正がなかったことを証明できない=不正防止策(があるのにそれ)を怠った(意図があった可能性もある)」ということです。まだ不正があった証拠はありませんが、なかったことを証明することもで…

危惧される立川基地における自衛隊のオスプレイ訓練

本日、国立市議会で、来年1月から予定されている立川基地における自衛隊のオスプレイ訓練に関し、国の説明責任を求める意見書が採択された。 国が説明責任を果たすべきは当然だが、防衛相が訓練の目的を「技能習得並びに首都圏における大規模災害発生時の人…

国立市の公共調達の瑕疵

(前の記事)癒着を生む曖昧な公契約 - 公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学) <矢川プラス備品購入実施要領 >には「③地域特性やコンセプトを踏まえ、これからも地域への愛着が生まれ、地域全体が元気になっていくための矢川プラスへの独創的・実現可能…

癒着を生む曖昧な公契約

プロポーザル方式は、優先交渉権者を選定し、その後、契約内容を交渉して契約する。 12月1日の国立市議会で矢川プラス備品買入契約締結議案が即決(議案の上程と質疑、採決を同日に行ってしまう)で可決した。 しかし、質疑や討論を聞いていると、契約内容と…

市長の執行機関に対する調査権

本日、総務省自治行政局行政課の職員と話して、選管に対する市長の責任についての理解が少し深まりました。 確認できたのは以下のようなことです。 ・市長はその権限に属する選挙事務を選管に委任している。 ・市長は市の「執行機関相互の間にその権限につき…

理念と現実の大きな落差

国立市役所、国立市議会は個人情報保護にこだわりがある。 住基ネットにも長らく接続を拒んだ。 個人情報の自己コントロール権を守るためのリスクの低減が重視されている。 不正や流出はその最たるリスクであるが、なぜだか内部統制の意識が欠落している。 …

深まる国立市の選挙事務の闇

本日判明した深刻な追加情報です。 まず、期日前投票所5か所の投票箱についてですが、これは最終日まで各所それぞれ同じ箱を使っており、各日終了後、鍵を閉めて本庁舎の地下書庫まで投票管理者が運び、翌日また運び出すそうですが、どの段階においても、鍵…

軽んじられている国立市民の票

国立市民の選挙で投じた票は軽んじられている。 月曜の陳情審査では少なくとも以下のことが判明した。 ・いつからかもわからないほど前から、選挙執行規程の不正防止策を怠っていた。 ・不正がなかったことを証明できるはずの不正防止策を怠ったために、白票…

市長の行政委員会に対する責任

12月12日の国立市総務文教常任委員会の陳情審査において、市の法務担当から、市長には行政委員会に対する指揮監督権はない、という答弁があったが、それは平時の事務においてであって、行政委員会が不適切な業務をしており、自浄能力がないのであれば、それ…

陳情趣旨説明(国立市選管の不適切開票事務)

国立市議会総務文教委員会にて、国立市選管の不適切開票事務の徹底解明・再発防止を求める陳情の審査がありました。 youtu.be 委員の方々には真摯にご対応いただきましたが、市当局の答弁でより深刻さが増したこともあり、委員会の継続審査として更に追及し…

議会制民主主義の根幹に関わる会議録の利便性

本日、国立市議会議会運営委員会で陳情審査がありました。 下記が私の趣旨説明です。 概ねご理解いただき、全会一致で採択していただけました。 予算措置が必要なため、合意形成にそれなりの時間がかかるだろう、との意見もありましたが、費用対効果は絶大で…

陳情の付託除外に見る議会のスタンス

本日、国立市議会で議会運営委員会が開催され、選管の開票事務に関する陳情が来週月曜の総務文教委員会に付託されることになりました。 付託除外となった後に該当箇所を訂正するといった前例がなかったために混乱が生じたようですが、訂正することで扱うこと…

国立市議会事務局の怠慢

12月1日上程の議題に関わる陳情の訂正願いを、二日前に出したのに(議題となるまでは訂正できることになっている。)、1日昼時点で「30日に議長には伝えたが、事務局内の決裁がまだなので正式には議長まで上がっていない」と平気で言う国立市議会事務局職員…

現国立市議会事務局長の異常に長い在職年数10年目

国立市議会の現在の事務局長は今年度で10年目。 国立市の現役管理職で10年も同じ部署の同じ役職でいるのは同氏だけである。 都内26市議会の事務局長の中でも最長だ。 これが、国立市議会の独善的な異様さの一因だろうか。 地方自治は首長と議会の二元代表制…

国立市議会事務局のミスリード

昨日、国立市議会の議会運営委員会があり傍聴しましたが、思った以上に酷かった。議会としての標準的な水準を満たしていないのではないでしょうか。定例会前の議運は昨日の一度だけで、委員への会議資料は会議の場で配布し、その場の議会事務局の説明を鵜呑…

国立市議会ホームページの会議録検索に委員会を加えることを求める陳情

国立市民は、議会の会議録検索の対象に委員会が入っていないために、市政や議会の情報を得ることに困難を強いられている。市民社会における情報弱者だ。 先週、議会事務局に問い合わせた際、都内の都区市50議会中、同様な扱いは国立市と多摩市の2議会のみで…

国立市議会の意味不明ルール

国立市議会では、陳情者が資料を配布したい場合、48部用意しなければならない。 議員数は21人なので、それ以外は市職員用だという。 しかし、よくよく聞くと、陳情書は定例会直前の議運の後、庁内周知のためにオンライン上の共有フォルダにアップするこ…

国立市議会のICT化の遅れと欠陥

国立市議会はICT後進議会と言っても過言ではない。ICT化の意欲が極めて薄い。市政を理解するのに議会の会議録はとても役に立つ。多くの議会がホームページ上に会議録検索機能を設けている。議会の会議は大きく分けて本会議と委員会がある。一般的に委員会の…

国立市議会の市民軽視

昨日出した陳情は、28日の議運で議員配布されるという。 国立市議会では、各定例会の陳情締め切り日までに出された陳情は、会期直前の議運で一括配布しているという。すなわち、締め切り後に出された場合は次回の定例会まで議会事務局が保管しているとのこと…

国立選管の不適切な開票事務の解明を求める議会陳情

昨日、国立市選挙管理委員会の不適切な開票事務の実態解明を求める議会陳情をしてきました。帰りにこの件に関する行政文書の公開請求をしてきましたが、聞き取りに来た選管事務局長の話によると、都選管へ報告した際の決裁文書はあるが、当日の業務記録や総…

軽んじられてきた国立市民の民主主義

国立市民は 国立市選挙管理委員会の怠慢で 自分たちの投じた投票用紙が邪険に扱われていることを (たぶん常態化しています)怒るべきだ

国立市の開票事務の形骸化

2022年7月10日参議院選挙国立市開票所 投票した一票が、本当に候補者の得票数に反映されているのか、実感が持てない人は多いだろう。 投票所と開票所では立会人が見張っているが、投票箱が閉鎖され、開票所まで運ばれる道中、どのようにして投票箱は守られ…