公共政策の倫理学(旧地方自治の倫理学)

元藤沢市議酒井信孝のブログです。

議会

公共性を欠く一点豪華主義

行政法の一般原則には「適正手続きの原則」「信義誠実の原則」「権限濫用禁止の原則」「平等原則」「比例原則」がある一点豪華主義は公共性を欠いている

議員に最低限必要な資質

議員に与えられた質問権は特権であり武器であるわけだが、与えられた時間をどれだけ有効に活用して市民のためになったのかが問われなければならない。 だらだらやたらと長く話し、表面的な知識をひけらかしたり、個人的な感想を述べているだけで、中身がなく…

国立市建築営繕課長の詭弁

youtu.be 国立二小改築設計の階層スロープは、肢体不自由の当事者団体からの要望が契機となっており、求められている機能の一つは、車椅子利用者が火災時に一人取り残されても避難できること。しかし、「緊急に避難しなければならない火災発生時には、吹き抜…

国立市議会の責任放棄

youtu.be 本日、国立市議会総務文教委員会は、継続審査となっていた選管問題の陳情を否決した。とりわけ、陳情項目の内、市長の責任と議会の責任を求めた項目は全会一致で否決した。 事案の重大さの認識に欠けた中身のない薄っぺらな審議に終始し、正式な調…

引き返す勇気なき国立市議会

瑕疵を治癒させるための費用は必要経費である。 当然、責任の所在を明らかにして、損害に見合った処分をしなければならない。 これまで掛けた費用がもったいないだとか、追加費用が掛かるからと、瑕疵があるまま強行するのは愚の骨頂。 とりわけ建築物は、一…

国立市選挙管理崩壊のミステリー

国立市が選挙管理を10年以上に渡って怠っていた問題で、最大のミステリーはこちらです。 https://sakainobutaka.hatenablog.com/entry/2023/01/20/222114 南京錠の「施錠漏れの場合、選挙無効となる恐れもあります」とまで明記しながら、南京錠の鍵の管理…

国立第二小学校建て替え事業の杜撰さ

国立第二小の建て替え事業は、インクルーシブ教育を大前提としながら、基本構想(国立市ではマスタープランと言っている)段階から多様な主体と共に進めることなく、実施設計の終盤になって当事者団体から階層スロープ設置の要望が出された。この段階でそれ…

開票管理者と選挙長の責任

開票管理者には投票の効力を決定する権限がある(公選法67条) 昨年7月の選挙で国立市の開票管理者だった国立市選管委員長は、選挙無効レベルの事務の瑕疵を指摘されながら、投票の効力を決定した。 この判断に問題はなかったのか?参議院選の選挙長(比例…

国立市学校建て替え事業の不思議

国立市政には不可解なことが多い。 変だな、と思って調べていくと、他自治体では当たり前なことが抜け落ちていたり、時代遅れになっていたり、常軌を逸していたり。合意形成の過程が曖昧なこともしばしば。 2018年から検討が始まった国立第二小学校の建て替…

崩壊していた国立市の選挙事務

www.youtube.com 「南京錠の施錠漏れ」より、南京錠の鍵を封印せずに管理していたことの方が圧倒的に重大な瑕疵だと未だに理解できていない市当局。南京錠の施錠漏れが選挙無効になる可能性があるのであれば、鍵の封印に異状が見つかれば同様に重大事案とな…

会議録の公開度は内容に比例する?

国立市議会の会議録の公開度は都内最低レベル(※)だが、中身においても不可解な審議が多い。 審議時間は長めだが、的外れな質疑答弁に終始して肝心な本題が疎かになっていたり、呈された疑問がそのままになっていたり、休憩が多用されていたり。 議会の審議…

国立市議会の自浄能力のなさ

国立市議会の情報発信は都内最低レベルです。 会議録検索システムに委員会を対象としていないのは都区市60自治体中3市のみ。うち1市はPDF形式で11年前からの分が掲載されていますが、国立市議会はPDF形式の掲載はあるものの、恣意的に削除しており、平…

解体的出直しが迫られる国立市政

令和3年10月総選挙投票事務要領抜粋切り抜き 情報公開請求で国立市選挙管理委員会の投票事務要領過去4年分を入手しました。 令和元年7月参議院選、令和2年7月都知事選、令和2年12月市長選、令和3年7月都議選、令和3年10月総選挙、令和4年7…

国立市政の解体的出直しの必要

令和3年10月総選挙投票事務要領抜粋切り抜き 情報公開請求で国立市選挙管理委員会の投票事務要領過去4年分を入手しました。 令和元年7月参議院選、令和2年7月都知事選、令和2年12月市長選、令和3年7月都議選、令和3年10月総選挙、令和4年7…

市民軽侮!国立市不適切選挙事務の概要

国立市の不適切選挙事務の概要 投票箱の鍵の扱いに関する国立市と一般市との比較

議員に必要な最低限の資質

選挙で選ばれさえすれば、誰でも議員になることはできるが、議員はあらゆる議決で賛否を表明することが第一義の仕事であるから、それらすべてを理解できることが最低限の資質として必要である。己の賛否を決するに際しては、自分自身で結論を出さなければな…

不可解な即決契約議案の審議(2022年12月1日国立市議会本会議)

youtu.be 12月1日の国立市議会本会議、矢川プラスの備品買入契約議案は、その日の内に上程、質疑、討論、採決する即決議案でしたが、たまたま傍聴したところ、かなり違和感がありました。 契約議案なのに、契約内容を確認する質疑はほぼなく、プロポーザル選…

問われる国立市議会の問題解決力

昨日、国立市議会の会派代表者会議にて、委員会の会議録検索についても議題となっていたが、まるで本気度を感じなかった。(全会一致で採択された陳情)過去15年分を議会ホームページ上の検索システムに入れるには約400万円掛かるとの試算が事務局から示され…

委員会会議録ネット公開の改善を求める陳情を全会一致で採択

国立市議会2022年12月定例会本会議陳情27号採択(委員会会議録ネット検索不備改善) youtu.be 国立市民は、議会の会議録検索の対象に委員会が入っていないために、市政や議会の情報を得ることに相当な困難を強いられている。 当初、議会事務局を通じて改善を…

選管不正における第三者委員会の設置事例

下記は選管の「不正があった」事例ですが、国立市の場合は「不正がなかったことを証明できない=不正防止策(があるのにそれ)を怠った(意図があった可能性もある)」ということです。まだ不正があった証拠はありませんが、なかったことを証明することもで…

危惧される立川基地における自衛隊のオスプレイ訓練

本日、国立市議会で、来年1月から予定されている立川基地における自衛隊のオスプレイ訓練に関し、国の説明責任を求める意見書が採択された。 国が説明責任を果たすべきは当然だが、防衛相が訓練の目的を「技能習得並びに首都圏における大規模災害発生時の人…

理念と現実の大きな落差

国立市役所、国立市議会は個人情報保護にこだわりがある。 住基ネットにも長らく接続を拒んだ。 個人情報の自己コントロール権を守るためのリスクの低減が重視されている。 不正や流出はその最たるリスクであるが、なぜだか内部統制の意識が欠落している。 …

軽んじられている国立市民の票

国立市民の選挙で投じた票は軽んじられている。 月曜の陳情審査では少なくとも以下のことが判明した。 ・いつからかもわからないほど前から、選挙執行規程の不正防止策を怠っていた。 ・不正がなかったことを証明できるはずの不正防止策を怠ったために、白票…

陳情趣旨説明(国立市選管の不適切開票事務)

国立市議会総務文教委員会にて、国立市選管の不適切開票事務の徹底解明・再発防止を求める陳情の審査がありました。 youtu.be 委員の方々には真摯にご対応いただきましたが、市当局の答弁でより深刻さが増したこともあり、委員会の継続審査として更に追及し…

議会制民主主義の根幹に関わる会議録の利便性

本日、国立市議会議会運営委員会で陳情審査がありました。 下記が私の趣旨説明です。 概ねご理解いただき、全会一致で採択していただけました。 予算措置が必要なため、合意形成にそれなりの時間がかかるだろう、との意見もありましたが、費用対効果は絶大で…

陳情の付託除外に見る議会のスタンス

本日、国立市議会で議会運営委員会が開催され、選管の開票事務に関する陳情が来週月曜の総務文教委員会に付託されることになりました。 付託除外となった後に該当箇所を訂正するといった前例がなかったために混乱が生じたようですが、訂正することで扱うこと…

国立市議会事務局の怠慢

12月1日上程の議題に関わる陳情の訂正願いを、二日前に出したのに(議題となるまでは訂正できることになっている。)、1日昼時点で「30日に議長には伝えたが、事務局内の決裁がまだなので正式には議長まで上がっていない」と平気で言う国立市議会事務局職員…

不正リスクと内部統制

不正検査の分野では「不正のトライアングル」というモデルが提唱されている。「機会」「動機」「正当化」これら不正リスクの3要素が揃うと不正が発生する。 不正防止の仕組みを作り不正リスクを減らすことは大切だが、不正は人がやるからに、組織としてやる…

現国立市議会事務局長の異常に長い在職年数10年目

国立市議会の現在の事務局長は今年度で10年目。 国立市の現役管理職で10年も同じ部署の同じ役職でいるのは同氏だけである。 都内26市議会の事務局長の中でも最長だ。 これが、国立市議会の独善的な異様さの一因だろうか。 地方自治は首長と議会の二元代表制…

国立市議会事務局のミスリード

昨日、国立市議会の議会運営委員会があり傍聴しましたが、思った以上に酷かった。議会としての標準的な水準を満たしていないのではないでしょうか。定例会前の議運は昨日の一度だけで、委員への会議資料は会議の場で配布し、その場の議会事務局の説明を鵜呑…